株式会社だいずデイズ

フェイスブック インスタグラム お買い物ガイド 電話番号

第10回 糖質制限で低コレステロールが改善する理由

江部康二先生去る9月22,23日、高雄病院にて第28回京都漢方シンポジウムが開催されました。北は北海道から南は九州、はたまたお隣の国の韓国から漢方医、薬剤師の方々が約70名参加されました。
腎不全、SLE、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性関節リウマチ、過敏性腸症候群、膠原病・・・様々な病気の症例検討や討論が行われます。
基本的に漢方の会なのですが、私は2002年からは、糖質制限食のお話しを続けています。糖質制限食の最新の基礎理論、症例、疫学などを話します。
日本全国から医師の参加があるので、糖質制限食の普及に一役買ってくれている会です。

さて今回は、疑問ににお答えしましょう。
「どうして糖質制限食で低コレステロール値が改善するのか」

前回、「コレステロール値が低い女性は死亡率が高い」という研究結果をご紹介しました。
コレステロールは、人体を構成する大切な成分なので、それが少なすぎると様々な弊害が出るのです。
ヒトだけではなく、約2億2500万年前に哺乳類が誕生して以来、生命現象の根幹をなす細胞膜などの原料として一貫して利用されてきました。
そのため血清コレステロール値は、摂取された食物のコレステロールが少ない場合は肝臓での合成が高まり、
一方、摂取コレステロールが多い場合は、肝臓での合成が徐々に減少して、一定量を必ず確保するよう調整しています。

例えば玄米菜食の実践により「コレステロールを食事からあまり摂らない食生活」だったとすれば、
肝臓でのコレステロール合成能力はかなり高まります。
体の外から入ってくるコレステロールが少ないので、足りない分を体内で合成するわけです。

江部康二先生ここで、玄米菜食からコレステロールの摂取量が多い糖質制限食に切り替えたとします。
食事からコレステロールがたくさん入ってきたら、「肝臓のコレステロール合成増強+食事からのコレステロールの増加」となりますので、普通の食事だった人よりは、血清コレステロールが高値となりやすいです。
この場合、基準値だったコレステロール値が、総コレステロールで300mg超え、LDLコレステロールで200mg超えに一旦上昇します。

しかし一旦上昇したコレステロールも、肝臓が徐々にコレステロール産生を調整するので、1年、2年単位で基準値に落ち着いてきます。
これとは逆に、もともと卵とかコレステロールを多く含むものをよく食べていた人は、糖質制限食を実践しても血清コレステロール値の変化は比較的少なくなります。

ここまで、コレステロールを一定に保つ仕組みを説明しましたが、
食事中のコレステロール摂取量に対する血清コレステロールの上昇には、個人によってけっこうバラつきがあります。
つまり、肝臓のコレステロールを合成する能力に個人差があるのです。
検診でいつも「低コレステロール」と指摘されるような方は、もともと肝臓でのコレステロール合成能力が低いと思われます。
このような方の場合、現代人の一般的な“糖質タップリ”の食生活だと、
肝臓でのコレステロール合成が少ないことに加え、食事からのコレステロール摂取量が少なくなりますので、
検診の度にコレステロール値の横に「L」(Low、低いということです)の文字が付くことになります。
ですから、血清コレステロール値が低い方は、食事からコレステロールを摂取する必要があります。

糖質制限食は、米やパンを食べない代わりに、肉や魚、卵、乳製品などを多く食べますので、
必然的に食事からのコレステロール摂取比率が高くなります。
このように、肝臓での合成が少くても外部からしっかり補える糖質制限食なら、低コレステロールも解消するわけです。

因みに、スーパー糖質制限食における総摂取カロリーに対する比率は
<脂質56%、タンパク質32%、糖質12%>と摂取エネルギーの30%以上がタンパク質です。

タンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、コラーゲンのもとになります。
つまり、美容にもとても効果があります。
実際に私の患者さんでも、髪の毛が太くなってコシがでた、ハゲが改善した、肌がツヤツヤになったと仰る方が多数おられます。

低コレステロール症の改善のため、また美容のためにも、強く糖質制限食をオススメします。
せっかく「スーパー発芽大豆」といった、糖質制限食にベストな食材を扱っておられるのですから…。