高温多湿の日本の夏・・・、40度以上を超える日も多く、私たちの体への負担は想像以上です。
今回はマクロビオティックコーチ・パーソナルシェフとして世界的セレブリティたちに食事を提供する
西邨マユミ先生にお勧め「夏バテ知らず・夏レシピ」を教えていただきました。
西邨マユミ(にしむら まゆみ) マクロビオティック・コーチ / パーソナルシェフ
1982年に単身渡米し、マクロビオティックの世界的権威である久司道夫氏に師事。 その後、アメリカ マサチューセッツ州 クシ インスティティュート ベケット校の設立に参加し、 同校の料理主任および料理講師に就任し、同時にガン患者への料理指導も行う。
2001年より、歌手マドンナのパーソナルシェフを務め、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京を中心に活動。ゴア元副大統領、スティング、ブラッド・ピット、ガイ・リッチーをはじめ、多くのセレブリティにマクロビオティックの食事を提供してきた。
また、マクロビオティックをもっと沢山の人にと、誰でも実践可能な「プチマクロ」を提唱し、 同時に、執筆活動も積極的に行う。自伝的著書「小さなキッチンの大きな宇宙」や数々のレシピ本などを出版。「MAYUMI’S KITCHEN」はアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど広く海外でも親しまれている。
豆類は一物全体の食材そのもの!
西邨マユミ先生(以後:西邨)、だいずデイズ(以後:DD)
- DD:
- 日本の夏は本当に暑さも厳しく、夏バテになりやすいですよね。私たちのお客様も夏場になると食欲が落ちて、何も食べられない・・・と夏バテの症状にお悩みの方がとても増えてくるんです。
西邨先生が普段実践されている夏のお豆レシピがあれば、教えていただけませんか?
- 西邨:
- 私は、全部サラダです!だいずデイズの蒸し豆はお豆自体がおいしいので。
夏場はお豆に穀類を混ぜるのが良いですね。日本で穀類といいますとクスクース(クスクス)やキノア(キヌア)ぐらいなのかしら?暑い時には、火を通す時間が少ない調理法が体もおいしく感じるもの。穀物を茹でて冷ましておいて、蒸し大豆やサラダ豆をサッと合わせてサラダとして食べる。
ドレッシングはオイル(油)&ビネガー(酢)が基本ですが、夏ならレモンジュース(レモンのしぼり汁)にオリーブオイル、海塩が良いと思いますよ。
- DD:
- 他に西邨先生お勧めのレシピはありますか?
- 西邨:
- 私は何でも巻寿司にしちゃうのが好きなの。だから蒸し大豆も巻寿司に入れちゃう!巻きずらかったらお豆はつぶして入れ込むだけでもOK!他には緑のお野菜入れたりてして彩りを加えます。
野菜やお豆に下味を付けてももちろん良いのですが、食べる時にはお醤油につけちゃうので無くても大丈夫!最近はすっかりアメリカ人感覚になってきちゃってるので、手抜きできる所は手をぬきます(笑)。
- DD:
- 日本で寿司の形といえば、にぎり寿司か、海苔巻にするか、軍艦かですよね。
- 西邨:
- 今アメリカ流行っているのはドーナッツ型!ドーナッツの焼き型に豆を敷き詰めて、ごはんを入れ、型からコロッと出せば、できあがり。上にはニンジンやキューリをかざる、シソを飾る。
アメリカでは新鮮なバジルが手に入るのでそれを飾ったりしています。
- DD:
- 時間がないという方にもお勧めの食べ方はありますか?
- 西邨:
- 穀類75%、豆類25%、この組み合わせでほぼ完全なプロテイン(たんぱく質)を摂ることができます。このバランスを意識すれば良いので、身近な所でいうと「おにぎり」も良いですね。
海藻類を入れるとさらにバランスが良くなるのでおにぎりの具として「佃煮」を入れたり、「焼き海苔」を合わせれば完ぺき!時間が無い時こそ食べ合わせが良いものを選んでくださいね。