1. 種まき
大豆の豆(種)を土にまくと、水分を吸って大きく膨らみ、胚芽の部分から根がでてきます。
特にむずかしい条件はありません。お庭やベランダのプランターに気軽にまいてみてください。
・ なるべく日当りの良い場所で。
※7月上旬が種まきの限界です。
2. 土の準備
肥料なしでも大豆は育ちます。
よほど酸性やアルカリ性が強いものや汚れた土でなければ大丈夫。
ホームセンターで土を購入する場合は野菜用を選んでください。
大豆の種は、ほどよい水分の土の中に1~2cmくらいの深さに手で埋めてください。
まめ知識1
昔から日本では田んぼのあぜを活用すべく大豆を栽培してきました。
養分が少ないあぜでも大豆がよく育つのは、
窒素を取り込みやすい性質があるからなのです。
窒素は植物の大きな栄養源ですが、通常、植物は空気中からは
窒素を取り入れることが出来ません。特に大豆は、生育に窒素を多く要求する植物で、
一般に100kgの大豆を生産するために7~9kgの窒素が必要になります。
この窒素の確保を担うのが、大豆などのマメ科植物の根にある
3~5mmほどの小さなコブ「根粒」についた微生物の「根粒菌」。
空気中の窒素を取り込み栄養に変え、大豆の生育に必要とされる
全窒素の50~80%を作ります。
大豆をつくった土地には窒素が残り、他の作物もよく育つようになります。
3. 発芽
発芽までの期間は地温や土壌の水分で異なりますが、
1週間から10日程で芽が出て、2枚の子葉がでてきます。
密度が高い場合は間引きすると成長しやすいです。
まめ知識2
暗い所で栽培したときにでてくる、白くて太い芽は、大豆もやしになります。
もやしではビタミンCやKなど、大豆にはほとんど含まれない栄養素がとれるのです。
その秘密は、種に蓄えられたデンプンや脂肪、たんぱく質など、
潜在的な栄養素が加水分解されて、もやしになる段階でエネルギーを放出しながら
細胞や組織を作って成長するという特徴があるからです。
さらに、成長過程で、それまでの大豆に含まれていなかった
新しい栄養素が合成されていきます。
発芽というメカニズムには、私たちには図り知れない、
複雑で神秘的な反応が起こっているのです。
★注意!
水を含んでやわらかくなった種や、双葉は鳥の大好物です。
気を付けないと全部食べられてしまった…なんてことも。
葉が小さいうちは、鳥よけのネットなどの工夫を。
4. 発芽から10~15日
最初にでる本葉を「初生葉」といいます。すくすく育ちますように。
★お世話の方法
土が乾いていたら、土が湿るくらい水をあげてください。
畑の場合は大丈夫なこともありますが、プランターの場合は乾きすぎに要注意。
5. 倍土
6. 摘心
すると、子葉の脇から新しい芽が出て多くの実をつけるように育ちます。
ちょっとしたコツですね☆
7. 中耕
もう一度うねとうねの間を耕し、土を寄せて倒れにくくする。
8. 開花
発芽から50日ほどで花が咲きます。
じつは大豆は、紫の小さくてかわいい花が咲きます♪
ぜひ、楽しみにしてみてください!
9. 開花後1ヵ月
花の付け根にできたサヤがふくらんできます。開花後に受粉が行われ、
さやが付き始めると、豆の粒はその中で大きくなります。
枝豆ならこの時期が食べごろ。
まめ知識3
枝豆は未熟な大豆ってご存知でしたか?
これから大豆になるまで、実の中にたくさんの栄養が蓄えられていきます。
ここまできたら、あともう少し。枝豆で食べたいのをぐっと我慢して秋を待ちましょう。
10. 収穫
とうとうこの時期がやってきました!
さやが茶色く色づいてくる。さやをゆすってみて豆の音がカラカラするなら大豆の収穫時期。
時期は10月初旬から11月初旬頃です。
「豆たたき」をして実を取り出します。
まめ知識4
「豆たたき」とは、まず大豆のさやが枝に付いた状態のまま、
根っこから引き抜いて1週間ほど乾燥させます。
乾燥したところで、ビニールシートを敷いた上に鉄板を置いて、
そこに力いっぱい枝を打ち付けます。木の麺棒などでたたいてもOK!
そうすることで、シートの上に次々と豆が落ちてきます。
豆を叩き終わったら、ザルに入れて小枝やサヤなどをふるいにかけます。