「まるごと大豆」ならなんでも同じ、ではありません
よくスーパーなどで見かける水煮大豆。
おからも取り除かないし、まるごと大豆を食べられるから健康にも良いんじゃないの?と思われるかもしれません。しかし、栄養成分を分析してみると、さまざまな栄養成分が減ってしまっているのです!
どうして、まるごと大豆なのに、栄養成分が大きく違ってしまうのでしょうか?
その原因は、実は「調理方法」にあったんです。
栄養成分には、ビタミンやミネラル、食物繊維など、水に溶け出してしまうものがたくさんあります。
水煮大豆(ゆで大豆)は水に入れ、長時間ぐつぐつと煮るので、
その間に、大切な栄養成分がどんどん大豆から流れ出していたのです!
やわらかく茹で上がった頃には、栄養だけでなくおいしさも大きく失われてしまいます。
ここまで聞くと、「どの大豆製品が効率よく大豆の栄養が取れるんだろう・・・」と思いますよね。
そこで、注目なのが「蒸し大豆」です。
栄養成分の違い
蒸し大豆と、ゆでた大豆の栄養成分を比べてみると、下のグラフのようになります。
<蒸し大豆と水煮大豆の栄養成分比較>
(日本食品分析センター、日本冷凍食品検査協会調べ)
健康的な食生活のため、と思って大豆を食べていたのに、
実はあまり栄養がなかった…というのは悲しいですよね。
冒頭でもお話しした通り、これが「蒸す」と「ゆでる」という調理法の違いによって起きる差です。
「蒸す」という調理法は、水にいれることなく、蒸気で調理するので、
水に溶け出しやすい栄養成分が流れ出すのを最小限に抑えられます。
さらに詳しい比較表は、こちらのページで!→【大豆製品の栄養素比較表】