こんにちは、食生活アドバイザーの秋吉です。少しずつ暖かくなってきて、やっと春が近づいてきたなと感じます。親戚の男の子が、キラキラした目で「今年から小学校やねん!」と言っているのを聞いて、つい私もウキウキしてしまいました。(私にとっては、何年前の話やら 笑)
春は新しい環境に期待もあれば、ストレスから腸の悩みが増える時期でもあります。不安があることでお腹の調子が悪くなったり、お腹の調子が悪いことで気分が滅入ったり・・・腸は第二の脳と言われる程、重要な役割を担っています。本日は、健康雑誌「日経ヘルス」で特集された「べっぴん腸活のススメ」から、だいずデイズスタッフもぜひおすすめしたい大豆の摂り方・ポイントをお伝えしたいと思います。(第10号2017年3月発刊)
大豆と乳酸菌、それぞれにからだに良い働きをすることはご存知ですよね。
まずは、それぞれの良いところをご紹介します。それでは大豆から!
便のかさを増やし腸の運動を促す「食物繊維」は、べっぴん腸のためには積極的に摂りたい栄養素。
実はあまり知られていませんが、大豆の食物繊維はごぼうより多いんです。
(100g中の食物繊維は、ゆでたごぼうが6.1g、蒸し大豆は7.3g。)
さらに、腸内の善玉菌のエサとなる「オリゴ糖」も含まれています。
大豆は、体をつくるもとになるたんぱく質も豊富。
たんぱく質は血液や筋肉、皮膚、髪などを作る材料になるので、内側からキレイになるためにしっかり摂りたいですね。
大豆はお肉と比べて脂肪が少なく、良質なたんぱく質をたくさん摂ることができます。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることで注目されています。
年齢を重ねるごとに減っていく女性ホルモンを補うのにピッタリ。
ビタミンB群、骨を形成するカルシウム、それをサポートするマグネシウム、ナトリウム排出に欠かせないカリウムなどを豊富に含みます。
イソフラボンが体内で働くためには、
イソフラボンを「エクオール」に代謝する腸内細菌が必要であることがわかってきました。
この腸内細菌を持っている人は、日本人の約50%。
若い世代では、大豆の摂取量が減っているため、さらに低くなっています。
大豆の働きを効率よくするためには、腸内環境が大切だということですね。
今までは、「ヨーグルトを食べる」など乳酸菌やビフィズス菌をとって
腸内細菌のバランスを改善するという方法が主流でした。
最近ではそれに加えて、腸内細菌のエサになる「オリゴ糖」や「食物繊維」などをしっかり摂ることで、腸内細菌のバランスをコントロールしていくことも重要視されています。
「大豆と乳酸菌」とくに「蒸し大豆と乳酸菌・ビフィズス菌」を一緒に摂ると、何が良いのでしょうか?
ここで特に注目していただきたいのが、ビフィズス菌です。
乳酸菌は糖を分解して乳酸を多く作り出す菌ですが、
ビフィズス菌は乳酸以外にさらに「酢酸」を作り出すことができます。
この「酢酸」は強い殺菌力があります。
そんなビフィズス菌のエサとなるのが、大豆オリゴ糖。
つまり、ビフィズス菌と大豆オリゴ糖は最強の組み合わせということ。
蒸し大豆をおすすめするのはその栄養成分にあります。
大豆製品の中でも蒸し大豆のオリゴ糖の含有量はピカイチ。
一般的に乳酸菌やビフィズス菌を含む食品として、ヨーグルトは身近な存在ですよね。
甘みの強い蒸し大豆は、そのままヨーグルトにかけても相性ピッタリです。
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いと言われますが、
少しでも生きて腸まで届けば、増殖できるという専門家の意見もあります。
また、死んでしまった菌も、腸内細菌のエサになったりするようです。
食べ物から摂った菌を体内に定着させるのは簡単ではありませんが、続けることが大切ですね。
「大豆とドライフルーツのべっぴん腸~グルト」
前の日の晩に、ヨーグルトとドライフルーツを合わせておくと、ドライフルーツがほどよい柔らかさになり、よく味が馴染んでおいしくなります。