最近よく耳にするオーガニックや有機という言葉。
この2つの違いをご存知ですか?
実は、全く同じ意味なんです。
どちらも農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・生物などの
自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法のこと。
もしかしたらこのことは、すでにご存知の方も多いかもしれません。
それでは、オーガニックや有機と表示されているものが、
全て認定されたものではないことはご存知でしょうか?
今回は、安心安全な食品として選ばれている
「オーガニック」、「有機」食品の基準について詳しく説明します。
今まで以上に自信を持って安心安全の商品を選ぶことが出来るようになるかもしれません。
食品や衣料品やコスメなど、「オーガニック」とついている商品はたくさん…。
オーガニックや、有機という言葉を聞くと、安心安全、身体にいいというイメージが思い浮かびませんか?
少し前までの日本では、この定義が曖昧でした。
そして「オーガニック」や「有機」と付く商品が世の中にあふれていました。
このことをうけて、2000年から農林水産省が制度を設けました。
厳しい認定を受けた商品のみが、認定マークを付けて
「有機」「オーガニック」という表示を許可されることになりました。
その認定マークがこちら。
今は、食品で「有機○○」を名乗るためには、有機JASマークの貼付が必須。
有機JASマークは、有機栽培された農産物で、
有機JAS規格の条件を満たしている食品にのみついています。
有機JASマークの認証検査は他の認証と比べて
非常に厳しいといわれています。
つまり、有機JASマークは安心と信頼のマークといえるのです。
有機JASマークが付いている食品は大きく分けると4つ。
「有機農産物」「有機畜産物」「有機加工食品」「有機飼料」です。
それでは、次の項目でそれぞれの基準と食品例を見てみましょう。
有機JAS規格の、「有機野菜」の基準は、
「化学肥料、農薬を2年間使用していない土壌で育てられたこと」、
「遺伝子組み換え技術を使っていないこと」です。
有機JAS規格で定められた規格基準を満たすことはもちろん、
オーガニック検査員による検査、そして登録認定機関からの認可を
受けることが条件になっています。
単に無農薬で栽培されただけでは、有機野菜と表示することはできないのです。
2004年に有機についでのガイドラインが改定されるまでは、曖昧な表現がありました。
土に農薬が残っていても、その年だけ無農薬で栽培していれば良い「無農薬野菜」や、
「減農薬野菜」といったものです。
今は曖昧な表現のものは禁止され、
農薬、化学肥料の使用量をその土地の基準の50%以下に抑えた
「特別栽培農産物」という表示が許されています。
また、栽培プロセスをいつでもさかのぼれることも必要。
例えば、種や肥料などの農業用資材の伝票や購入の記録、畑ごとの栽培記録、収穫記録、出荷記録など。
農産物がどこでどのように育てられたという情報が必要です。
さらに、まわりの田畑から農薬が飛んでこないように工夫しなければなりません。
自分の畑では農薬を使っていない場合でも、
隣の畑の農薬が、自分の畑の農産物に付いてしまうことがあります。
その場合、有機農産物として出荷することはできません。
有機畜産物の条件は4つあります。
さらに、有機農産物と同じようにどのように育てたか
プロセスをさかのぼれるようにしなければいけません。
どのような環境で育ていたか、エサはどこで買って与えているかなどの記録のことです。
だいずデイズのオーガニックシリーズは「有機加工食品」です。
有機加工食品の基準は、原材料の95%(水・塩は除く)が
有機農産物・畜産物で作られた食品であること。
もちろん加工の段階でも化学薬品を使わない、
薬剤などで汚染されないよう管理された工場で製造することが鉄則。
また、加工食品の場合も製造プロセスをさかのぼれなければなりません。
加工品の原材料は、受け入れ担当者が、
届いた原材料を確認・記録して在庫管理記録を残しておく必要があります。
(どれだけ仕入れて、出荷し、在庫が残っているのか、数字が合わなければなりません。)
単に加工品を作る時とは違った、細かい管理や記録が必要です。
現在、日本国内では「有機JASマーク」がついた食品のみ、
「有機」や「オーガニック」と表示することが許されています。
それ以外の商品への表示は法律で禁止されています。
有機JASマークの信頼を傷つけるようなJAS法違反に対しては、
認定機関からの認定取り消しや、農水省のホームページでの公表という処置がとられます。
程度によっては2年以下の懲役または200万円以下(法人の場合には1億円以下)の
罰金という罰則が科せられることも。
それだけの責任を持って製造、販売をしなければいけません。
もし、基準を満たしていないなどの結果であれば、改善すべき点を提示されます。
申請者はそれにそって、決められた期間内に改善を行います。
もちろん、認定された後もきちんとした調査が行われます。
有機JAS規格に基づいた生産を行っていることを確認するため、
最低1年に1回は、登録認定機関の調査が行われます。
さらに、その登録認定機関が適正な業務運営を行っているかについて、
毎年1回(独)農林水産消費安全技術センターによる監査が行われています。
ここまでしっかりと管理され、安心の証である有機JASマーク。
最近では、一般的なスーパーなどでも、マークがついた食品を見かけることがあります。
ただ、その数はまだあまり多くありません。
少しずつでも日々の食事をオーガニックに切り替えてみたいなら、
自然食品店や高質スーパーなどがおすすめ。
お店が近くにない場合は、通販で有機の野菜や加工品を取り扱っているところがあります。
「オーガニック 野菜 通販」などで検索してみるのもおすすめです。
そもそも、「有機(オーガニック)」とは、
自然環境(太陽・水・土地・大気)との調和を大切にすることが目的。
農業なら、化学肥料や農薬に頼らずに、丁寧な土づくりを行い、
自然の摂理に沿って作物を育てることなのです。
自分や自分の大切な人がずっと健康でいるためにも、
次の世代に残すべきものをきちんと残していきたいですね。
そのために、“何を選んで食べるか?”はとても大切なこと。
「有機(オーガニック)をどんなふうに見分けたらいいのか?」
「どこで買える(食べられる)のか?」を知って、
少しずつでもオーガニック・ライフを始めてみませんか?
だいずデイズが、あなたのオーガニック・ライフを少しでも応援できたら嬉しいです。